JAL機体整備工場見学会
富士山静岡空港,comメニュー
天気予報
航空会社一覧表
リンク
PR
整備工場見学
整備の話を聞いた部屋を出て、展示物を眺めながら廊下を歩き、ひょいっと曲がったところにある扉のロックをカードキーで開けると!!
そこはバーンと広いM1ハンガーでした。
東京ドームほどの広さがあるらしいです。
エアバスA300-600RとボーイングB767の2機が入っていました。
足場で覆われ所々しか姿を見ることが出来ませんので、どっちがどっちだか外見からは判らなかったです。
重整備なので、エンジンもバラバラ
飛行機は船のようにシップと呼ぶそうで(そういえばスペースシャトルもシップですね)、現在の状況がランプで分かるようになっています。
機体の周りは足場がビッチリと組まれていて、所々しか見えません。
塗装などを行うこともあるそうで、覆いも天井から吊るされています。
取り外された窓や部品などが置かれていました。
隠されていると何があるかなぁ?って見たくなっちゃいますよね。
と中をチラ見したCAさんが言うには、「どこの場所の部品か書いてあるみたいですよ。」との事でした。
連絡通路
緑の塗装が印象的な連絡路です。
ドラマのアテンションプリーズでもよく登場した場所ですね。
M2ハンガー
旧JASが使用していた設備です。
建物を外から見ると看板を外したような跡が見えるような・・・
コチラはヘルメットを被って下から飛行機を見上げて見学です。
トラブル発生!!
CAさんが髪の毛を後ろでお団子状に纏めていたのですが、出っ張りが大きくてヘルメットに頭が入らない・・・
M2ハンガーを巡る間ずっと片手で押さえていました。
エアバス300-600R
ランディングギアの整備で翼をジャッキアップして持ち上げて有ります。
ボーイングの機体はヒップダウン
ヨーロッパ製エアバスの機体はヒップアップ
など、垂直尾翼付近のボディのシルエットで機種を判別するポイントを教わりました。
エアバスとボーイングでは各所に設計思想の違いがあるそうで、同じように人間工学に基づいて設計されているハズなのに、
スイッチを入れるにも、押すと引くの違いがあったりと操縦する機種を変更するとなると大変らしいです。
飛行機の速度は前面のピトー管で測定するけど、鳥が引っかかって壊れることは無いと思うなんて話も聞けました。
機種の先端はレーダーが入っているため樹脂製で、その先端に被雷した時に電気を逃がす線がついているなど遠くから見えないポイントも説明して貰いました。
飛行機に雷が落ちるとどうなるかも伺いました。
キャプテンは、落ちたときはほとんど判るとの事で、バシィイイとなるそうです。
整備としては、どこに落ちたのかよりも、どこから電気が抜けていったかの方が重要だそうで、その場所によって修理や点検にかかる時間が大きく異なるそうです。
だいたい電気が抜けた場所には、焦げ目がついたりするそうで、機体の2ミリしかない厚みが1ミリ近く削られてしまうこともあるそうです。
変わった所では、飛行機の事をシップと呼ぶことがあるように、船の仕来たりが未だに根強く残っていたりもするそうです。
飛行機の機体の右側から飛行機に乗った事ありますか?
自分は小牧基地でボーイングKC767の右側扉から入って左側から出た経験がありますが、まぁあれは例外で、機体の左側をポートサイドと呼び、乗り降りはポートサイド側から行います。
反対側の扉は非常時位にしか使用しないそうです。
機体に搭乗するCAさんの人数は、全ドアをカバー出来る人数が基本だそうです。
格納庫の扉からは滑走路に着陸してくる姿がバッチリ見えます。
非常に近くで飛行機を見ることができます。
キャプテンさんに解説して頂きました。
この日は着陸に34Lを使っていたのですが、「丁度木更津から真っ直ぐに降りてくるんですよ。」
「降下角度は3度位ですが、そのまま着陸すると衝撃が強いので、ちょっと角度を緩くして直前に1.5度位にするんです。」というのがポイントだそうです。
風向きが逆の時はディズニーランドをグルッと回るように旋回して着陸するそうです。
もう一機整備を行っていたのがマクドネルダグラスMD81
エンジンが翼ではなく、機体後部についているのが特長の機体です。
翼の位置が低く、機体下部の収容を増やすように少しだるま型をしています。
そしてこの飛行機、搭乗口までの高さが低いため、乗り降り用のタラップが無い不便な空港でも、機体に積んであるタラップで乗客の乗り降りが可能だそうです。
まぁ今どきそんな空港無いですけど・・・ってオチがありますが。
ボーイングのブレーキ部品
ブレーキは離陸時にとても大切な部品です。
離陸滑走中にトラブルが判明した時、滑走路内で停止しないといけないため、時速350kmで走る離陸時重量400tの機体を止めるために大変強力なブレーキが必要です。
タイヤは、着陸時に白くタイヤスモークが出ることでも判るように磨り減ります。
滑走路に着く、接地面は張り替えて再生し6回ほど使うそうです。
タイヤの空気は普通の空気では酸素が含まれているため摩擦熱で火災の原因になるそうで、燃えないように窒素ガスが入っています。
某カー用品店で乗用車も入れられますが、意味無いんじゃ無いかとも言っていました。
通常ホームページ等で申し込む事が出来る整備工場見学だとこれで見学終了となります。
年間およそ6万人ほどの方が見学に訪れるそうですよ!!
非常に予約が混雑しており、数ヶ月待ちの状態となりますが、個人、団体での申し込みが可能です。
申し込みはコチラ⇒JAL航空教室 機体整備工場へようこそ
さて、お待ちかね!!バスに乗って移動し客室訓練部に潜入します。
続きはコチラ⇒CAができあがるまで