JAL機体整備工場見学会
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CAのお仕事解説
まずは、ビジネスクラスのシートに座り、キャビンアテンダントのお仕事解説がスタートです。
モックアップ内で、実際のシートに座るとまるで本当に飛行機に乗ったみたいでワクワクします。
さらに、成田発、ニューヨーク行きのJAL006便の中という設定です。
機内アナウンスも行われ、CAがどのような流れで1日働くのかを順番にスライドで説明しながら、実際の機内サービスを行うという説明がありました。
まずは、機内サービスの模様
グラスを用意
そして機内にポンッという心地よい音が響き、シャンパンサーブが始まりました。
頂いたのは、4月から実際に機内で提供される予定の〈ジョセフ・ペリエ〉キュヴェ・ジョセフィーヌ 2002
上品で爽やかな香り、くせも無く非常に飲みやすいシャンパンでした。
機内でついつい飲みすぎてべろべろに酔っ払ってしまう人の気持ちが少し判った様な気がした・・・
おつまみは、エビ、珍味、乾燥野菜などがありました。
初めに「サービスを受けながら聞いてくださいね。」と言われた物の、ほとんどの方がサービスの方に夢中になっていました。
CAさんの1日の仕事の流れの説明に戻ります。
とにかくやることが非常に多くフライト前からフライト終了後まで仕事が山積みとなっています。
出頭時刻(ショウアップ)
国際線、国内線の違いのほかに搭乗する機種によっても時間が異なるそうです。
退社時に予定をしっかりと確認せずに帰り、翌日、羽田に出社したら、あなた今日は成田からフライトよ。と羽田から成田まで自腹でタクシーを飛ばす事もあるとか・・・
掲示確認・書類P/U
SVCプロシージャに関する変更等の掲示を確認します。
機内販売の準備
フライト中の機内販売でも、色々なサービスが始まったりするので、その対応もあります。
例えば、09年12月から国際線機内販売でJAL IC利用クーポンが利用可能になったのですが、最初に利用者が現れたときには、CAさん皆で初めてなので見させてくださいとお願いして決算処理を行った話も伺いました。
携帯電話の電源がOFFでもICチップが使えるそうです。ちなみに電波を通さない箱の中に入れて処理をするそうです。
路線情報確認
路線ごとの客層、新しいキャンペーン情報を確認します。
、
アロケーションチャートの作成
先任の客室乗務員が各乗務員の配置を決めます。
担当するドア、担当するクラス、坦務(GLY/PA/SALES等)
出発前ブリーフィング
アロケーションチャートに沿って自己紹介、パスポートなどの乗務必携品の確認、当該便のCS方針、お客様に関する情報を共有します。
パスポートを忘れているCAさんも時々居るようですが、ここで気が付けば間に合います。
飛行機への移動
Pre-FlightCheck
CABIN SQWKの有無確認 旅客座席(リクライニングなどの機能)
備品の搭載確認、客室内の清掃状況
ギャレーでは、食事の搭載数、キッチン用備品の搭載確認、ギャレー内の電気系統確認、飲み物カート内のチェックが行われます。
寒いところに駐機してあると凍ってしまうこともあるそうで、カートの外に置くこともあるとか・・
Cockpit Briefing
メンバーの確認、飛行情報、緊急時を含む相互連絡方法の確認、シートベルトサインの取り扱い確認、操縦室への入退室方法の確認、危険物の有無、お客様情報の確認を行います。
SECURITY CHECK
機内に不審物などがないか、安全上脅威となる物が残されていないかを乗務員が確認する。
Boarding
BAG担当がGATEにて機内に収納できない荷物を事前に案内、WCHRやプライオリティー旅客の案内など
Departure
手荷物収納状況の確認、旅客情報の最終確認、追加MEAL等の確認、ドアモード変更、SafetrDEMO、出発前の最終安全確認を行います。
救命胴衣の説明などはビデオを使用しますが、調子がわるい時は、実際にCAさんが説明を行うそうです。
ファーストクラスの料理は一皿ずつ盛り付けを行い、ご飯も電子レンジを使用して炊飯するそうです。
料理の温める方法も、カートのヒーターでトレーごと温める方法から、スチームオーブンで加熱する方法へと変わっています。
機内販売、交代で休憩や食事、路線によっては2度目の食事軽食の準備と続きます。
到着前
搭載品の収納、保税品処理、機内販売会計処理、上着の返却、着陸前安全確認を行います。
到着後
機内忘れ物チェック、保税品の最終処理、KIへ旅客の引継ぎ、整備へシップ状況の引継ぎ、自分の荷物をまとめて降機
De-Briefing
フライトの振り返り、機内販売実績・金銭の処理、提供した食事のDB入力、提出書類の作成、NGRより伝達事項、帰社確認→次のフライトの確認
食事はどんなものが好まれるのかを把握し、次のフライトの時に、ハンバーグが無くなりフィッシュにして頂けますか?とお客様にご迷惑をお掛けすることが減るようにしているそうです。
JAL用語の説明もありました。
KI、KDって何の略かと思いますか?
KI=空港インターナショナルスタッフ、KD=空港ドメスティックスタッフの略だそうです。
何でAirportじゃなくて、Kuukouなのだろう・・・
最後に保安要員としてのキャビンアテンダントさんの働きです。
次はこちらの席に着席してくださいと、エコノミークラスのシートへ
これからある事が起こりますので、指示に従ってくださいとの説明がありました。
そして・・・
機長からのアナウンス「当機はエンジントラブルにより航行不能となりました。海上への緊急着水を行います。」
客室の後ろからは、「キャー」と言う悲鳴や「怖いー」とパニックになった乗客の叫び声が聞こえてきます。
11分30秒で着水です。
CAさん達の説明する時の声が大きくなり、にこやかな笑顔も消え、真剣な表情へと変わります。
最初は、対衝撃姿勢の説明です。
「両手を組んでーー」「前の席に置き」「頭を付けてー」
次に、救命胴衣着用の説明です。
「シートベルトを外し、座席の下から救命胴衣を取り出し、着用してください。」
繰り返し、「まだ救命胴衣を膨らませないで!」と言いながら、客室を回り、救命胴衣着用の手伝いを行います。
参加者は28名居ましたが、釣りのライフジャケットを着たことがある人は居ても、飛行機の救命胴衣を着たことがある人は居なかったんではないでしょうか?
狭い座席の間に潜り込んで救命胴衣を取るにもオロオロ、CAさんはスッと着ていますが、どっちが前でどっちが後ろなのかも直ぐに判りません。
バタバタしながらも、CAさんの助けもあり何とか全員着用出来ました。
「JAL社員の方居ませんかー?」
「はい」とJAL社員役をお願いします。と書いた紙を受け取った方が返事をすると
「脱出時のドアの補助をお願いします。」「あなたとあなた席を換わってください。」といったやり取りもありました。
そしていよいよ着水です。
対衝撃姿勢で着水に備えます。
「頭をさげて」「HEAD DOWN」「頭をさげて」「HEAD DOWN」の声が響きます。
そして、ガガッ・・ガガガガァーという音と共に照明が点滅して消えました。
着水成功です。
「大丈夫!!」「落ち着いて!!」とCAさんに声をかけられながら、ドアから脱出です。
10名ずつ輪になって固まり、乗客全員が脱出した事を確認して避難訓練終了となりました。
機長からは、非常時にコックピットでは時間管理を行っていることをお聞きしました。
30秒でも着水が早まったりしたら、どうなるか、訓練後だったので言葉の重みが伝わってきました。
CAさんからは、絶対にあってはならない事ですが、非常時に遭遇した際は、今回の経験を活かし、周りの人に救命胴衣の着方を教えて頂くとか、協力をお願い致します。との挨拶がありました。
救命胴衣を脱いでからユックリと各部の説明もして頂きました。
海水に触れると点くようになるライトや周りの人と海上ではぐれない様に繋ぐためのフックも付いていました。
そしてイベントの最後は、モックアップで記念撮影でした。
最後に、このような機会を与えてくれましたリンクシェア様と日本航空様に感謝いたします。